NICSの人材育成・教育
NICSは、母体となるヘブンズ・フォーチュン・チャーチの包括団体であるキリスト教福音宣教会の長年に亘る聖書研究・人間研究に基づき「次世代で活躍する人材に必要な資質・能力50」を提唱しています。
特に政治、ビジネス、国際、教育、芸術、スポーツ、宗教等のさまざまな分野でリーダーシップを発揮できる個性と才能と覇気に満ちあふれた青少年を育成することに注力し、スポーツや文化芸術等の多様な活動を通して理論だけではない実践的かつ実質的な教育を提供することを目指しています。
人間は、生涯を通じて学び、続けて次元を上げて会得し続けるべきことがあります。例えば、物事を分別する力である「判断力」、言葉をうまく使いこなす「コミュニケーション力」等は、幼い時から学び会得を始めますが、これらは年齢に従って続けて次元を上げていく必要があります。
一方、成長過程において集中的に会得する必要のある資質・能力もあります。それらを3つの人間の成長過程に分類して当てはめると、以下のように説明することができます。
人格形成の目次づくり
0~7、8歳時は人間としての基礎・土台をつくる大切な時期です。建物も基礎工事を怠るとやがて上物も壊れてしまうように、人間も幼少期に人としての土台を築くことが不十分である場合、学童期以降に多くの知識や経験を積んでも、それらを活かすことが難しくなります。
具体的には、以下の資質・能力の開発が人格形成の土台づくりに該当します。
肯定性 | ・・・ | 自分自身や物事を肯定的に認識する性質。自己肯定感を含む |
信頼性 | ・・・ | 人を信頼し信頼される感覚 |
安定性 | ・・・ | 生活の中ですべきことをきちんと行える |
親和性 | ・・・ | 周りの人たちと仲良くしようという気持ちを持つ |
情緒の管理 | ・・・ | 怒りたくなったとき、けんかしたくなったとき、抑えようとする |
明朗さ | ・・・ | 屈折した心を持たず、明るく前向きな心を持つ |
共感性 | ・・・ | 困っている人、悲しい気持ちの人の気持ちを感じ取れる |
これらを家庭、地域社会、学校、幼稚園、保育園、教会等での生活を通じて、開発することが大切です。
適応能力・個性開発の基礎づくり
8~14、15歳時は、社会やさまざまな人間関係に適応することを学びつつ、同時に自分らしさを発見していく貴重な時期です。この時期に主体的に行ったことや体験的に会得したことが、その後の社会生活や自分自身の進路選択に大きな影響を及ぼすようになります。
具体的には、以下の資質・能力の開発が、適応能力・/個性開発の土台づくりに該当します。
積極性 | ・・・ | 特に学ぶことにおいて積極的であること |
勤勉 | ・・・ | 日々のルーティンを自律的に行う。目標達成のための努力をする |
記録 | ・・・ | 日々の活動の記録、学んだことのメモ、日記を付ける習慣を持つ |
社会性 | ・・・ | 社会の一員としてふさわしい性質を身に付ける |
時間管理 | ・・・ | 限られた時間を大切にして使う意識を持つ |
実践力 | ・・・ | 学んだことを実際にやってみる力 |
落胆しない | ・・・ | 自暴自棄、投げやりな考えや行動を控える |
これらを家庭、地域社会、学校、部活動、または習い事等を通して開発することが必要でしょう。
アイデンティティ確立/人格向上
15、16歳以降の期間は、個人のアイデンティティ(自我)をよりはっきりと確立し、人格の向上に努め、人間としての完成を目指す時期です。青年期は幼少期、学童期、思春期の積み重ねが表面化する時期ですが、それまで健全に人格、適応能力、個性開発の土台を築いてきた場合には、次のような資質・能力の開発が推奨されます。
チームビルディング | ・・・ | 一つの目標を目指す組織づくりができる。他者との協力体制がつくれる |
ビジョンを見せる | ・・・ | 自分や組織の目標を説明することで、人を動かすことができる |
度量の広さ | ・・・ | 小さなことでくよくよしたり、いらいらしたりしない精神を備えている |
指導力 | ・・・ | 人々を統率し導くことができる。狭義のリーダーシップ |
現場主義 | ・・・ | 自分ができることを他者にやらせず、やって見せることができる |
問題解決力 | ・・・ | 状況を的確に把握し、適切な方法で処理することができる |
徹底性 | ・・・ | 「最後まで」諦めずにやり続けることができる |
これらの資質・能力はより優れた指導者から学ぶときにスムーズに開発できます。
NICSは、このような人材育成・教育の理念と体系に基づいて、次世代を担う青少年たちが自ら成長できる環境を提供することを、社会的使命として捉え実践していきます。